●アリゾナ州北東部の現状報告(Bahe)

 今回の訪問である、ホピ分割区域(HPL)の北西地方であるレッド・ウィロー・スプリングスとカクタス・バレー地区が、さらに貧困による生活苦と恐怖におびやかされていることが、わかりました。インディアン事務局(BIA)は、引き続き裁定の実施を行うため、調停同意書(抵抗している人たちがその場所に残ることの出来る政策)にサインした人たちを過剰の動物をリザベーションから出すという内容のガイドラインを行っております。

 10月16日の早朝に、私は、ある家族のところを訪問したところ、偶然インディアン事務局(BIA)の職員がそこにいました。この伝統的な家族の平和な朝食は、何人かのBIAのホピ射撃隊の車が朝の7時半にかけつけたため妨害された。これらの政府の職員たちは、英語だけを話し、「どうしたら彼らの家畜をこの場所から250マイル(約400 km)離れた場所へ持っていけるのだろうか」ということを伝えていた。

 その家の年老いた女性は、彼らに立ち向かうよう「なぜ、あなたたちは、誰かディネの言葉を話す人をつれてこないの」と言いました。これは、以前にも彼女の要求していることであった。彼女は、さらに、「この雪のなか牛を動かすのは、無茶ですよ」と言いました。

 彼女は、ホピ地域事務所に、こんなに急に家畜を取り上げることは許されない事だということを書いた2ページの手紙に書いたと主張した。BIA 職員は、「トレーラーを持ってきているので、運搬する準備はできている」と言いました。

 彼女(Mayze Katenay Begaさん)は、家族にBIAの要請に応えてはならないと言いました。しかし、夫や息子そして娘は、既に、馬に鞍をつけ、強い風のふく、寒く雪の多いキャニオンランドへと去っていたのでした。

 その日は、天候が良くなかったので、BIAの人たちは、後の10月22日木曜日に彼女が牛を運搬する準備が整ったかどうかを確認しに再びやって来ました。彼らは、20フィートの家畜運搬用のトレーラーを羊飼育用の囲いのわきに残してその場を去りました。その時、彼女は、怒ってそれを妨げました。そして、彼女は、私にトレーラーにメッセージを書いてくれと言いました。私は、個人的なメッセージとしてBIAに対して、『彼女の家族を奪わないでくれ』とトレーラーに書きました。私は、その後どうなったのか、今日の午後にチェックをしに行きます。この他に、もたくさんのことが起きております。戻った時にもっと情報を提供できたらと思います。また、ビッグマウンテンからの情報を提供してくれる他のサポーターと連絡を取ってみます。または、HPLの他の地域から、現場に行くように要請もし、新たな政府の動きをお知らせしたいと思います。

 個人的には、たくさんの出来事が起っている現状の中で、更に多くのディネのコーディネーターたちからの情報提供が必要だと思っています。サポーターたちは、何を書き留めるべきだろうか。それは、ディネの人々から聞く、BIAの動きと部族評議会の動向が最も重要な事だと思います。私たちは、抵抗してる伝統的な暮らしをしている長老たちがさらに、米国内をはじめ世界の人々に監視してもらえるように努力している事を理解しなければなりません。私自身は、北アリゾナ大学で勉学に時間をとられてしまうのですが、できる限りBIAの脅かしや、いやがらせなどを受けている彼らのために努力したいと思っております。

 次回は、抵抗している人たちからの、たくさんの情報を私なりに、まとめてお知らせしたいと思います。あなたの力強いサポートに感謝をしております。

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