- '98・10・8 来日。当初9月末の来日予定が二転三転し、一時はどうなることかと心配したころ、ついにヤマトさん(大和有仙、S・F在住の僧侶、GLOBAL
PEACE WALKという平和行進を毎年続けている。<GPZone@aol.com> <gear2000@lightspeed.net>
<http://www.angelfire.com/on/GEAR2000>)と共に関西新空港に夕方到着。サウスダコタを出てシスコに向かう間、7件の葬式が入り済ませてから来たという。全部族AIMを代表するメディスンマンとして。しかし予定変更のため2人のセレモニアルヘルパーのインディアンが来れなかった。そのまま僕たちの住む愛知県西尾市まで移動、我が家泊。
- 9日 西尾。平原の滝、薬師堂にて祈りを捧げる。そのあとスウェットロッジを行い、夕方より鎌倉へ向かう。
- 10日 鎌倉。折からの東名大工事で午前3時ごろ到着。ノリ(荒井紀人)泊。午前より大仏前にて「神戸からの祈り…東京おひらき祭り」に参加。デニス バンクス氏(アニシナベ)、ボブ サム氏(クリンギット)、キドラット タヒミツク氏(フィリピン・イゴロット)、アシリ レラ氏(アイヌ)、喜納昌吉氏(沖縄)らの先住民の人達、そして神道、仏教の人達と共に祈りを捧げる。午後、由ヶ浜にてデニス、ニメットさん(ラコタ)、ハリー グッドウルフ(オネイダ)、石井ポンペ氏(アイヌ)、喜納さん、原田ミドー氏と共にSACRED
RUNのクロージング・セレモニーを行い、最後のパイプ・セレモニーの司祭をつとめる。デニスたちとパークホテル泊。
- 11日 長野、望月。午前、喜納さん、デニスたちと白船計画について話し合った後、長野、望月町へ向かう。夕方、日橋さん家族の出迎えを受ける。日光玄さん、おケイさんの「太陽の村」にてスウェット・ロッジ。ゲンさん泊(3泊)。
- 12日 早朝よりスウェット・ロッジ。朝食後、ティピを3張りたて、そのなかの一つを自ずからたて、ファイアプレイス(火の焚くところ)の位
置、かたち(クレージーホースのやり方!)、他ティピに関する多くのことを教えてくれる。サウスダコタと電話でやりとりする中、チーフが関わっている、インディアンの権利に関する裁判(ロングヘアー問題)のことが浮上し、急遽サワさん(澤村浩行)、ミリさん(村上美理子)、ヒロミさん(堀ひろみ)、マリさん(安藤真理)が中心となりサポートのための署名用紙を作成する。夕方スウェット・ロッジ。
- 13日 早朝よりスウェット・ロッジ。その後より今夜のユイピ・セレモニーの準備にそれぞれ取り掛かる。午後スウェット・ロッジ。日没後、真っ暗になってからユイピ・セレモニーはじまる。日橋さんの主治医の帯津先生も来られる。
- 14日 長野、大鹿村。
早朝よりスウェット・ロッジ。朝食後、ラコタに伝わる伝統的セレモニーの歌を録音する。小雨模様のなか歌に終わるころだけ雪の切れ間から光がさした。火を囲み、パイプ・セレモニーを行い、大鹿村へ向かう。途中諏訪大社にお参りする。夜、大鹿に到着し、ラウンドハウスで出迎えていただく。カズさん(河本和朗 )泊(2泊)。望月、大鹿にて、自然のなかコミュニティに暮らす人々の姿を見て子供のころの居留地を思いだし喜んでいた(リザベーションの現在は変わってしまっているらしい)。
- 15日 早朝よりスウェット・ロッジ。午後、スウェット・ロッジのあと、日没後、ラウンドハウス('90年同じラコタ、ローズバッドのロバート スティードさんがユイピを行った)にてユイピ・セレモニー。
- 16日 山梨、大月。早朝より、スウェット・ロッジ。午前中に大鹿村出発。山梨県大月市のピラミッド瞑想センターへ向かう。午後、ピラミッドにてAGP主催の“祈りの瞑想”に参加。100人以上の人が待つなかセレモニーを行う。終了後、チーフの風邪が悪化し旅館をとっていただく。長崎より見えた田中美希さんより曼陀羅が贈られる。
- 17日 山梨、道志村。台風接近のなか道志の森キャンプ場にて、エビちゃん(海老原良行)がオーガナイズしてくれた「SACRED
GATHERING」に合流。夕方小雨のなかスウェット・ロッジ。夜10時頃より再びスウェット・ロッジ。
- 18日 三重、亀山へ。早朝、台風直撃の大雨のなかスウェット・ロッジ。雨が上がり逆さ虹が出る。そして最後のスウェット・ロッジを行う。昼頃、火を囲みサークルをつくりパイプ・セレモニー。台風一過、秋晴れの青空のなか道志村を後にする。夜、亀山の「月の庭」到着。チーフを囲み話を聞く。マサル(岡田昌)山の家泊。
- 19日 奈良、天川村。所用を亀山で済ませ、天川村に向かう。夕方、天河神社到着。偶然、アマゾンの先住民サントダイミの一行と一緒になり、神前にお祈りを捧げる。柿坂宮司より、台風が奈良を通
過した折、大雨のなか護摩木を焚き、祈りがその風に乗り運ばれていった時、“時代が変わった”と聞き、道志での、嵐のなかスウェットの火を守り、そのあと出た“変化のしるし”逆さ虹のことを話す。不思議なシンクロに喜ばれ、壁の掛け軸を指差し、虹は本来こういう形です。と、言われた。円い虹の描かれた天河曼陀羅。その後温泉につかり、民宿にて打ち上げ会のような夕食をいただく。
- 20日 帰国。当初スケジュールが遅れた分、もうすし滞在して関西方面
まわる予定だったが、居留地の状況が大変であるため、この日に帰国することになった。朝食後、神社にお参りし関西新空港へ向かう。昼食を空港でとり、チーフ、大和さん、ヒロミさん、元気に亀の島(アメリカ)へ帰られる。
- ふりかえってみると、今回は日橋さんとの縁を中心に、'78
LONGEST WALK、'80 LONG WALK FOR SURVIVAL、SACRED RUN、BIG MOUNTAIN、とつながる流れをたどり、毎日のようにセレモニーを行い、まさしく“メディスンマン”としての姿を私たちに見せてくれました。それはとてもありがたいものでした。しかし来日にあたりチーフはいろいろな想いを抱いていました。それは“チーフ”として、部族の人々が自立出来るよう農業を含めた(ラコタはバッファローハンターであったため農業の伝統はない)産業を確立すること。そのための出会いも期待していました。またメディアを使いインディアンの現状を伝えること。そして自分の本の完全本(日本で出た本は英語版の2/3の内容、特にセレモニーの部分が省かれている)の再刊、続編の出版も望んでいました。
- 今回、そのほとんどが私たちの力不足、準備不足で実現出来ませんでした。
チーフに申し訳無く思っています。
しかし、今回新たに出会い、あるいは再確認できた人の縁の流れが、今後につながり将来かたちとなっていくことでしょう。
SPIRITUAL MOVE“スピリュアル ムーブ”。
サンダンスの時、いつもチーフが口にすることば。人智を超えたところ、大いなる神秘の存在により導かれるながれ。
今回の旅がそうであったように、これから未来が川のように風のようにスピリチュアルに流れていくことを望ってやみません。
先程のチーフの想いについて、なにかしらアイデアありましたら、こちら、もしくは直接チーフあてにお知らせください。よろしくお願いします。
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- WALK IN BEAUTY PROJECT
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CHIEF・LEONARD CROWDOG
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