Bahe Katenay(バヒ・キャダニー)

 1957年4月ディネ(ナバホ)とホピの強制移住区域ビッグマウンテンに生まれる。ビッグマウンテンに住む伝統派のディネの通 訳者であり、強制移住に抵抗するためビッグマウンテンにサンダンスを伝えた中心人物のひとりでもある。また、優れたアーティストでインディアン・ドラムのシンガーでもある。

 1987年、1995年、1999年に3度来日し各地をまわりビッグマウンテン問題について語っている。

Bahe Yazzie Katenay <iindon49@hotmail.com>


ディネスポークスマンのバヒ氏来日レポート

ディネのスポークスマンであるバヒ氏が緊急来日。
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●母なる大地とスピリチュアリティ
 
『人間家族』誌(1992年9月号)に掲載されたバヒ・キャダニー氏のインタビューの一部より。

 西欧文明の近代的な考え方では、人間が『土地に適応する』とか『宗教に適応する』とか言われます。しかし、私たちの文明は、決して『適応』などしません。私たちは、木々のごとくここにいるし、植物のようにここに生きています。私たちは、人間という存在です。人間は、大地に蒔かれた種なのです。私たちは、大地によって育ちます。私たちの根は、大地の中へと根づいています。私たちは、薬草について学びます。薬草は、既にここにあるのです。私たちの触れる事のできるところに、その香り、その味、食料は、すべてここにあるのです。私たちの手の届くところに。私たちはそれが何であるか知っています。私たちは、それについて学んだり、好奇心をもつ必要はないし、それを使う方法を発明する必要もありません。なぜならその道は、グレイト・スピリッツによって私たちに与えられているからです。グレイト・スピリットがやってきて、私たちに道を示してくれたのです。そして最初の人類がこの大地を歩き始めたのです。グレイト・スピリットが、人々にこの土地でどう生きるか、どのように大地を守っていくいか、未来をどう展開していくかを教えてくれました…。

    あなたは、知っていますか。日の出ずるところを…。
    その丘がどんなふうで、どこから太陽が上がってくるか。
    そして、どこに沈むのか。水はどこにあるのか。あなたは知っていますか。
    大地の特別なところを…。

    祈るという事は、そういった大地について祈る事なのです…。

    地球に触れ、宇宙に触れ、そして空に触れる事こそが、
    スピリチュアリティなのです…。

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